ベトナムのホーチミンでぶち当たったカルチャーショック。抹茶と煎茶を間違えてしまった友人の話

2018.12.07 2018.12.14OTHERS
ベトナムのホーチミンでぶち当たったカルチャーショック。抹茶と煎茶を間違えてしまった友人の話

こんにちは、Lizです!

今回は、ベトナム・ホーチミンでのカルチャーに関してのトラブルについて書きます。

 

英語センターの中秋節イベントに呼ばれたわたし。

私の役割は子供達の前で着物を着て、茶道をするというもの。

ですが、期待されているものと自分のイメージがずれてしまい、モヤモヤした気持ちになってしまいました。

 

ある日突然友達からメッセージが

Facebookのメッセンジャーである日の夜、言語交換のイベントで出会った友達から連絡が来ました。

友達「来週の木曜日空いてる?僕が働いてる英語センターで中秋節を日本のスタイルでお祝いするんだ。日本では月見っていうんでしょ?」

最初はイベントに参加しないかというお誘いかと思いました。

 

すると、出演の誘いが。

友達「僕たちは着物を持っているから素敵な女性に着てもらって子供達にお茶の作り方を教えて欲しいんだ。茶道室もあるからさ。やってくれない?」

 

当時新しいことを求めていた私は「面白そう!」と思い参加することに。

 

私「でも私のお母さんは茶道の資格を持ってるけど、私は持ってないよ?」

友達「大丈夫大丈夫。君はビデオの通りにお茶を作ってくれればいいから。」

そう言って友達は、「抹茶の点て方」の動画を送ってきてくれました。

その動画では、伝統的な抹茶の立て方が解説されています。

私「そうなの?わかった。」

友達「君は着物を着て、お茶を作る。最高にクールだ!」

彼はかなり興奮しているようでした。

 

このように話が進んで、ありがたいことにお給料ももらえることに。

 

そして、次の日。

友達「着物はあるんだけど、帯がなくてね。持ってる?」

 

そう言って送られてきたのはどう見ても浴衣。

浴衣と着物って結構違うけど、海外の方で知っている方って少ないですよね。

それでも彼や英語センターの人が日本の伝統衣装に興味を持っていてくれて嬉しかったです。

 

私「いやごめん、持ってない」

 

浴衣の持ち主である英語センターの管理者が紫いろの布を買ってくれ、イベント当日を迎えることになりました。

 

抹茶と煎茶を間違えて購入してしまった友達

イベント当日英語センターに着くとみんなお月見用の団子を作っていました。

みんな暖かく迎えてくれました。

 

私はトイレで浴衣をきてイベントの準備しました。

通されたのは普通のフローリングの部屋でしたが、友達が提灯とゴザ(友達は畳だと言っていた)を用意してくれました。

茶道室があると聞いていたけど実際には茶道室はなく、提灯とゴザが友達の精一杯だったようで微笑ましく見守っていました。

 

さらに、友達は茶筅とお椀(プラスチック製のもの)も用意していました。

イオンで買ったのだと。

本格的な茶道とは言えないけれど、友達の配慮している姿が印象的でした。

 

友達「そしてこれが抹茶」

そう言って友達が取り出したのは、「抹茶」ではなく「煎茶」でした。

抹茶ではなく煎茶…これが何を意味するかというと、煎茶は茶筅を使って点てることはできないということ。なぜなら茶葉が残ってしまうから。

抹茶と煎茶の淹れ方は根本的に違うのです。

 

私「これ、煎茶だから抹茶と同じようには作れないよ」

すると、友達は一瞬「やっちゃった」というような驚いた顔をしました。

友達「だって予算がタイトだったから。相手は子供だから、抹茶と煎茶の違いに気づきやしないって。君はこの動画の通りにお茶を点ててくれればいいから。」

 

イベント開始まで時間もなく代わりに抹茶を買ってくることもできません。

 

私「急須を使ってはじめにお茶を作っておいて、それを注いで茶筅でかき混ぜるフリをするのはどう?」

友達「いいや!それだとお茶が冷めちゃうよ。君はこの動画の通りにお茶を作って。相手は子供だからわからないって。」

 

友達に提案を一瞬で却下された私は、意気消沈。

彼はなんとしてでも、茶道の作法を完コピしたかったようです。

私はイベントのゲストで、彼はホスト。

私が干渉すべきではないかもしれないとも思えました。

 

ということで、他に打つ手もなく彼に従うことに。

その後練習する必要があったので、茶葉が浮かんで黒くなった液体を無になりながらかき混ぜ続けました。

茶葉の量を「多すぎ!」「少なすぎ!」と細かく指摘する友達を横目に。

動画の通りに茶葉の量を調節しても、あくまで煎茶の茶葉なので意味ないと思うんですけどね…

 

何回か練習した後、彼はお茶の香りを嗅ぎ満足げに「これなら香りもいいし、子供達も気にいると思う」と言っていました。

どうやら彼は、初めて開催する日本のイベントに興奮気味で舞い上がってしまっていたようでした。

 

苦い思い出でしかないイベント本番

イベントの開始時刻になったので、二人づつ入ってくる子供達に一回ずつお茶をたてて見せ、できたお茶を注いであげます。

もうここまできたら、仕方ありません。続けてやるしかないのです。

 

友達「これが日本の伝統的な茶道です。」

私(これは本当の茶道じゃないんだけどな…)

 

「互いにお辞儀をして」「左に3回お茶碗を回して」など彼が仕切っていきます。

私は本当にただ、お茶をくるくるとかき混ぜるだけ。

 

一番反応に困ったのが、子供達がお茶を飲んだとき。

やっぱり子供達にお茶を注いであげるときにそれぞれのお椀に茶葉が入ってしまいます。

そして、案の定茶葉を口に含んでしまって「苦い」と言っている子や顔をしかめて本当に苦そうな顔をする子もいました。

 

私はなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

日本の茶道が今ここで間違って印象付けられていることに。

 

まあ実際、外国人からすると「抹茶」と「煎茶」は同じようなものとして認識されているのかもしれません。それは仕方ないと思います。

問題はそこではありません。

 

彼が「これが日本の伝統的な茶道です。」と言ったこと。

これは、「ヌックマム」と「マムトム」の違いもわからない日本人が、日本人相手にベトナム料理教室をし「これがベトナムの伝統的な料理です」と言っているようなものだと思うのです。

ちょっと変ですよね。

 

私はまた彼の言葉である「相手が子供だから」という言葉がすごく引っかかりました。

相手が子供だからと言って、自分の間違えを棚に上げている姿にすごくもやっとしてしまいました。

私の意見を「いいからやって」と一蹴したということも。

 

ですが、彼に

ベトナム人は怒るときはプライドを傷づけないために、大勢の前ではなく個別で起こった方がいいというインターネット上の情報があったので、

 

後日、私は自分の思いを伝えました。

イベントの2日後、やっぱり自分の気持ちを彼に伝えたほうがいいと思った私はメッセンジャーで本音を言いました。

 

  • いくら子供達の前だからと言って「抹茶」ではなく「煎茶」を用いてお茶をたてたものを、「日本の伝統的な茶道」だと言って紹介することにどうしても違和感しか感じられないこと。
  • 「いいからやって」「いいから動画の通りにやって」と言って、私の代替案に耳を傾けてくれなくて混乱したこと。
  • 今回のイベントは、日本の文化を尊重してくれていない気がすること。

 

すると彼は「本当にごめんなさい」「僕が悪かったです」と素直に謝ってくれました。

 

「抹茶を使うべきだとわかっていたけど、予算がきつくて」

「英語センターのある女の子は抹茶がどこで安く買えるのか知っていたけど、僕は彼女のことを知らなかったんだ」

 

と言い訳のようなことを言いつつも、最終的に彼は私にこう約束してくれたのでした。

 

「次回はちゃんといいものを届けられるようにするから」

 

まとめ

多分彼は初めて自分主催のイベントをやるということで、舞い上がっていたのでしょう。

私ももっとイベント前から関与して、一緒にイベントを作ろうと提案すべきだったなと後悔しています。

 

そして日本に帰ったときに、抹茶の粉を買ってホーチミンに持ってきました。

これで「抹茶って何?」と外国人の友達に聞かれたときに本物を振舞うことができます。

 

皆さんだったら、こんなトラブルがあったときどうしますか。

Liz

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